
ひらめ
魚の栄養と魚料理
「左ひらめに右かれい」と言われますが、目のある方を上にして腹を下にしたときに、頭が向かって左側にくるのが「ひらめ」、右側にくるのが「かれい」といわれます・・・が、例外もあるそうです。日本産の「ぬまがれい」は「右かれい」ではなく「左向き」になります。またアメリカ産のものはどちら向きもあるというから、「左または右か」では区別するのは難しそうです。
一般に、ひらめのほうがかれいよりも魚体が大きいとされます。また口もひらめのほうが大きいようです。
ひらめは淡泊で味わいが身上の高級魚です。お刺身やお寿司に珍重されます。また淡泊さゆえに、フライや煮ものにしてもコクがでて、嫌みのない上品な味わいを楽しめます。
栄養的には、養殖ものよりも天然物のほうが、100gあたりの可食部で脂質が少ないことからエネルギーが低いです。ほぼ中1尾が800gと考えると目安になります。
そのほか、ひらめで欠かせないのが、「えんがわ」と呼ばれる部分です。背びれにそった部分で、すしだねとしても人気があります。
ヒラメはさっぱりとしているので、煮つけにするときにはあまり煮汁を濃くしすぎず、また煮る時間もあまり長くしないほうが上品な味付けになります。さっと火を通すぐらいに軽く薄く煮つけましょう。その他、アーモンドを衣にまぶして揚げる「アーモンド揚げ」やごまをまぶして揚げるなど、素材にくせがない分、料理が楽しめる魚です。少々、値がはりますが、カレイと同様、いろいろな料理にアレンジしてみるといいですね。